築30年超えの田舎の実家を売却処分することを決意した経緯と理由

田舎の実家じまい

昨今、子どもが実家を離れてしまい、田舎に親だけが残ってしまうケースは多いために、親亡き後、実家の空き家の処分に困っているニュースを見聞きするようになりました。

わが家の場合、母はまだ健在でしたが、様々な理由から実家を引き払い、娘たちの近くに移り住む方向に進むことにしました。その経緯と理由です。

売却時の実家の状況と概要

2018年に父が亡くなった後、母が1人で長野の実家に暮らしていました。

娘3人は全員、実家を離れ、関東圏(東京・神奈川)に在住。実家のある長野に戻る予定は、誰もありませんでした。

両親はもともと岐阜出身。お互い末っ子のため、代々の家を継ぐ必要もありませんでした。

実家は、30数年前に購入した新興住宅地に建築していました。周囲には親せきもおらず、先祖代々受け継いできたわけではない土地・家に対して特に思い入れがある状態ではありませんでした。

実家の概要:

所在地 長野県南部のとある町
土地 約330平米/100坪
建物 1989年築(売却当時 築34年) 2階建て木造 5LDK 約150平米

売却を考え出した理由

わが家が売却を考え出した理由は、主に次の3つによるところでした。

売却を考え出した時期は、母が70歳に差し掛かる頃でした。

① 母の状況

母は健康上、特に大きな問題はありませんでした。ただ、離れて暮らす身としては、母だけ1人実家に暮らしているというのは、娘としては心配の種の1つではありました。

折しも2020年~のコロナ禍においては、実家に半年以上帰省できず、会えない時期が続いたこともあり、やはり近くに暮らすのがいいのではないかとも考えだしていました。

母自身も、田舎に暮らし続けることに大きなこだわりがなく、娘たちの近くに住むことに前向きだったこともあり、家さえ売れれば、行ってもいいなという気持ちになっていました。

② 車問題

田舎は車がないと生活できません。母も当然、日常生活に車は必須でした。

70歳でまだ運転能力に支障はありませんが、利用していた車があと1年ほどで5年のリースアップするタイミングでした。もし田舎に暮らし続けるのであれば、その後の車の購入のことも考えないといけなくてはいけないため、車のいらない場所に引っ越して生活を始めることもいいなと考えました。

③ 家の老朽化問題

築30年越えの実家は、これまで大きなメンテナンスをしてきませんでした。このまま暮らし続けるとすると、外壁塗装・屋根修繕・水回りの交換をした方がよい時期に来ていました。

当然、数百万円単位の費用がかかります。

その費用を捻出するくらいであれば、売ってしまってもという考えが浮かびました。


そんな状況下、母・娘で話し合う中で、実家を売却する話が出てきました。

父が生きていれば、まだこんなことは考えていなかったと思います。

70歳は、今の世の中では高齢者とは言えないくらい元気な人も多いです。まだ親のことを考えるような時期には早すぎるような気もしますが、わが家では10年後のことを考え、早めに動くことを決めました。

10年後、母が認知症になったり、介護が必要になってから、住んだこともない土地に連れてきたり、またはこちらが、遠方から介護に通うことになるのは避けたかったんです。

母名義の土地・家を売却する時に、認知症などで判断能力に問題ありと判定された場合、スムーズに手続きできなくなることも懸念しました。

こういったことから、前に進みだしました。

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