不動産業界未経験者が、4か月で宅建試験に合格した勉強方法

宅建士資格の取得

2022年10月の宅建試験を受験し、合格しました。

これまで不動産業界で働いたことのない未経験者でしたが、4か月半の独学勉強で、1回で合格することが出来ました。この記事は、どのように勉強したのかを時系列に振り返りました。業界未経験・独学で宅建試験に挑戦される方の参考になれば幸いです。

2022年5月 受験決意・勉強方法検討・独学準備

5月下旬、宅建士試験受験を決意。

勉強方法を模索する中、Youtubeの棚田行政書士の不動産大学と、棚田先生の「紙1枚勉強法」の書籍に出会い、独学で市販のテキストでやっていくことを決めました。

書店で、宅建士関連のテキスト・問題集を一通り見て、取り組みやすそうだと感じたTAC出版のわかって合格るシリーズ書籍を購入しました。

同じシリーズの方が、解説が紐づいていたりするので分かりやすくておススメです。この時点では、テキスト・分野別問題集・1問1答問題集の3点セットを購入しました。

2022年6月 残り4か月 宅建業法から勉強スタート

本格的に学習開始。

50点中20点と大きな得点源を占める宅建業法の勉強から始めました。

問題集で問題・解説を読み、不明点をテキストなどから確認し、問題集の答えのところに付け加えていく方法でした。分野別問題集と、1問1答問題集を並行してやっていきます。

紙1枚勉強法の大量記憶法の法則にしたがい、忘れないようにするために何回も同じところを繰り返しながら行うことで、自分の中に定着させていきました。

また途中途中、Youtubeで関連動画を視聴したりしながら、分からない部分の理解を深めました。

この時期は翌月に簿記3級試験も控えていたため、同時並行で勉強していました。そのためこの月は簿記3級を優先した勉強をしていました。

2022年7月 残り3か月 法令上の制限に着手

法令上の制限の勉強に入りました。

また宅建試験も、申し込み開始初日に手続き完了しました。

7月10日には簿記3級試験を終え、無事合格したため、以降は宅建の勉強に専念することが出来るようになりました。

ただしこの後、コロナに感染しました。ちょうど簿記受験を終えた7月中旬のことでした。家族全員感染し、1週間ほど本調子ではない時期がありました。横になっていても、テキストを読んだりすることは出来ましたが、さすがにピーク時は寝込み、とても勉強出来るような状態ではありませんでした。

ただ、試験直前の時期に感染しなくてよかったとは思いました。

なお6月に学習を終えた宅建業法も、紙1枚勉強法に従い、法令上の制限と並行して学習しています。以降の月も基本的に、学習を終えた分野も並行して実施しているので、どんどん1日の学習分野が重なっていく形になります。

2022年8月 残り2ヶ月 民法・権利関係中心の勉強

7月下旬から、民法・権利関係の勉強に入りました。

噂には聞いていましたが、やはりこの分野が一番手強く、心が何回も折れそうになりました。最初の頃は、解説を読んでもよく分からない状態が続きました。

対策としては毎日少しずつ、完全に分からなくてもやると決め、分からないままやり続けました。

前月に引き続き、すでに学習した分野も並行していたので、ボリュームも増えてきていた時期でした。

また子どもが夏休みで家におり、普段とペースが変わり、暑すぎる中での勉強で、8月が一番キツイ月でした。ただ、この月を乗り越えることが出来るかが、試験の成果を分けるとも聞いていました。

これの言わんとするところは、試験勉強を通じて実感しました。

これに関しては、とにかくばてない、息切れしないことを心がけていました。

紙1枚勉強法にも、時間に余裕があってもやりすぎると、翌日以降のペースを乱すともありました。そのため、1日に詰め込みすぎず、体力を温存し、とにかく継続することを目標としてやり切った月でした。

2022年9月 残り1ヶ月 一通り学習終了・自宅模試を実施

9月前半に税金・5問免除科目まで終え、一通りの勉強が終わりました。

一通り勉強が終わった時点で、LECの予想問題集を購入し、自宅でセルフ模試を実施しました。

4回実施し、全て30点台は取れたので、初見の問題でも、ある程度合格点に近い点数は取れることが分かりました。

ただし宅建業法・法令上の制限などが、まだまだ理解が足りておらず、この分野の強化が必要だという課題点が見えてきました。

これは本番で、民法・権利関係が、思ったより点数が取れなかった時のための対策でもありました。

そこで、これまでの分野別問題集・1問1答問題集に加え、試験3週間前にTAC出版 12年分問題集を追加しました。これまでの問題集だけでは、少し物足りなくなってきていた部分もありました。

2022年10月 最後の追い込み2週間 課題点中心の勉強へ

12年分問題集は、時間の関係もありましたが民法・権利関係以外の分野は全て3周問題をやりました。ここで、かなり知識を確実にすることが出来たと感じました。

民法・権利関係は深入りは禁物と聞いていたので、12年分問題集は、Aクラスのこれだけは正解しておきたいという問題だけをピックアップし、さらっと通す程度にしました。基本は分野別問題集・1問1答問題集、Youtubeで苦手分野の動画視聴だけにしていました。

また初歩的ですが、読み間違え・勘違いによるミスをしやすいことを、前月のセルフ模試をする中で感じていました。こういった点を問題演習をやる上でも、意識的に気を付けるようにしていました。

試験が近づくほど、これで足りているだろうかという不安が増えていきました。課題はメンタル面の状態の維持になりました。

ただやみくもに手を出し、終わらなかったとなるのは避けたかったので、自分の出来る範囲でやれることをやろうと割り切ることも大事だと思っていました。

試験直前1週間は、苦手分野・よく間違える問題を中心にまとめ・復習を行い、試験に臨みました。

まとめ

年に1回しか受験機会がなく、一度ダメだとまた1年勉強しなくてはいけないというプレッシャーから、絶対受かるという思いで勉強に臨んでいました。

勉強時間をどれくらい確保できるかによると思いますが、1年間ずっと勉強し続けるというのは、なかなか集中力が持たないのではと自分は感じました。

それよりは、4~5か月程度集中的に取り組んだ方が、知識の定着にも良いのではと感じました。

また今は、市販のテキストも沢山そろっており、優秀なYoutube動画もありますので、業界未経験でも独学で十分合格レベルに達することは可能だと思います。

試験当日・本番に気を付けたこと、もう少し詳細の使用した教材は別でまとめたいと思います。

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