実家の引き渡しは無事に完了、最後の難関は母の引っ越し作業だった

田舎の実家じまい

実家の売買契約を結んでから3か月が経過し、実家の受渡しをする日を実施しました。

実家の引き渡し手続きは事務的に進む

引き渡し日は、買主さんが都合のいい平日で設定されました。買主さんがローンを組む銀行にて手続きを行います。

手続きに必要な書類は事前に不動産会社から連絡が合った通りに準備。固定資産税の日割り計算に基づき、買主さんに支払ってもらう固定資産税の日割り計算も不動産会社から連絡してもらいました。(通常1月1日時点の所有者に1年分の固定資産税の支払い義務がありますが、不動産取引の慣例上は買主さんにも引き渡し日以降の固定資産税は負担してもらいます。)

売主側からは、母だけが出向きました。娘、遠方につき同行せず。

引き渡し日の内に、司法書士さんに登記移転の手続きをしてもらい、売却代金が母の銀行口座に無事入りました。

これで無事に、一仕事終えました。

実際の引っ越し日は引き渡し日より後に設定してもらう

通常、引き渡しを終えたら、土地・家は母のものではなくなり、買主さんに所有権が移ります。

今回も当然そうでしたが、引っ越し日は引き渡し日より後になりました。

というのも買主さんはリフォームをしてからの入居を予定していました。入居予定時期が、2ヶ月ほど先を予定していたこともあったため、引き渡しをした月の間に家を引っ越してもらえばいいとの話になっていました。

母の引っ越し先は長野から東京に移るので、これは非常に助かりました。

実際、引っ越ししたのは、引き渡し日から1週間後になりました。そのため、その間の1週間は部屋にダメージを与えたりしないに気をつけてはいました。また火災保険も母の名義でもかけておきました。

家の鍵などは、引っ越し日に不動産屋さんを経由して、買主さんに引き渡す手順となりました。

最後の引っ越しが、なかなか難関だった・・

娘の自分は、遠方に住んでいるので、実家に頻繁に帰省することは出来ません。

引っ越し日に母を東京に連れてくるため、夫と一緒に帰省し、残りの荷物を一緒に車に載せてくる予定はしていました。ただ、前日まで予定があったので、帰省は引っ越し日当日でした。

そのため、引き渡し日の1週間ほど前に家の引き渡し準備の確認などのため、数日手伝いに帰省をし、必要なことが漏れないように、母と確認したり、引っ越し業者の手配をしていました。

母は、東京に引っ越ししてから賃貸を探す予定でした。決まるまでの間は、妹のマンションに居候する予定でした。引っ越し業者は、荷物を短期であれば預かってもらえる、日通の単身パックを利用しました。

引き渡し日の1週間前に私が帰省したころは、まだ荷造りが進んでいませんでした。大物家具の業者による引取りがまだ終わっていなかったことなどから、なかなか片付けが進まない状況でした。

とはいえ、ずっと一緒に片付けも出来ないので、その後、引っ越し日当日に手伝いに帰るまでは母に全て任せていました。これが、大いなる反省点の1つです。

母は、1人で順序立てて物事を進めていくことが苦手です。かつ、最後の最後になって、モノに対する執着心が出始め、なかなか1人で捨てる判断を出来ないでいたようでした。高齢者ゆえのところもあったかもしれません。

また引っ越しまでの間、これまでお付き合いがあった人とのお別れ会や、家を訪問してくる人がいたり、それなりに忙しく過ごしていたようです。

電話やLINEでやり取りをした時も、大変だとは言うものの、全然進んでいないとは言ってこないので、まさかあんなに片付いていないとは、当日実家に到着するまでは想像もしていませんでした。

引っ越し日当日、実家に着いた時、前回手配しに帰ってきたときとあまり変わっていない(ように見えた)実家の様子を目の当たりにし、ちょっとめまいがしました。

母はやったと主張していましたが、こちらから見ればほとんど出来ていませんでした。。。なんで、連絡した時に、出来てないとか言ってくれなかったんだ・・・と

母の性格は知っていたはずなのに、それまでがまあまあ順調に進んでいたのでこちらも油断していました。

実家に到着したのはお昼ごろ、すでに日通で運ぶ引っ越し荷物は運びだされていました。

でも母は持っていきたい荷物の量を少なく見積もりすぎていたため、まだ持っていきたい荷物が結構残っていました。ただ、普通の乗用車で帰省していたので、積める量にも限界がありました。

また、捨てなければいけないものを全然捨てきれておらず、しかも捨てる場所もない始末。母は、玄関先に廃棄用のコンテナを設置していましたが、とても入り切る量ではありませんでした。しかもぜんぜん入らないのに、母がなんでも「それは、コンテナに入れればいい」を繰り返すので、しまいにはケンカになっていました。

台所に至っては、ほとんど片付け出来ていませんでした。なんでここまで出来ていないのか。。?

夫も驚愕しながらも、今日中になんとかしないといけないので、3人で必死に片付けを始めました。

途方にくれたところに現れた救い主

3人で片付けをしていく中で、一番厄介だったのが大量のゴミを捨てるところがない問題でした。ゴミをそのまま残していくわけにもいきません。

地域のゴミ集積所に捨てられるゴミの種類も限定されます。

悩んだ末、思いついたのが廃棄業者さんでした。

引っ越しの1週間ほど前、大型家具などを中心にトラックで引き取りに来てくれていた地元の業者さんがいました。

忙しい業者さんとは聞いていたので、当日依頼は難しいかなとダメ元で連絡してみたところ、たまたま予定が空いており、急ぎで駆けつけてくれました。

この業者さんが、ゴミやら、不用品やら処分に困っていた一切合切を引き取ってくれました。30分ほどであっさり解決。

母が持っていきたかった荷物の一部も一緒に捨ててもらいました。母は、必要なものをきちんと整理できていなかったため、引っ越し後、必要だったものまで捨てられたことにも気づいたようですが後の祭りです。

そろそろ日が暮れだす頃に、ようやく片付けを完了することが出来ました。あの業者さんがいなかったらと思うと、ほんとに感謝の気持ちしかありません。

すごい追加料金来るんじゃないかと思いましたが、そんなに取られず、だったらもっと早く頼めばよかったとすら思いました。田舎の業者さんだったからか、ネットで見る相場よりずいぶん安く感じました。せっかくいい会社だったのに、もう使うことがないと思うと残念。

母の地元の知り合いが廃品回収業者が必要になった時に、この会社を紹介するようにしたいです。

余韻にひたる余裕はなかったけど・・

本来は、引っ越し当日、残った荷物の引取りと、掃除を済ませれば、母を連れていけるだろうとのんきなことを考えていたら、大変な目にあいました。

ただ、これで、築30年越えのわが家に入ることは出来なくなるということが分かっていたので、一応家中の写真を片付けがてら、忘れないように撮影していました。

片付け後の実家の中は、ずいぶんと広く感じました。

年に1,2回しか帰らなくなっていたとはいえ、実家がなくなるのは、ちょっと寂しい感じがしました。

実家の売却プロジェクトは無事に完了

実家の売却プロジェクトは、これにて無事に完了しました。

実家売却を考え出してから、引っ越しするまで約10か月ほどの期間がかかりました。

一時停滞している時期もありましたが、総合的にはスムーズに進んだのではないかと感じています。この間、世の中は実家の空き家問題や、登記義務化がより騒がれるようになりました。

母がまだ元気な内に実家売却を実施できたことは良かったです。また母が娘の近くに住むために引っ越しすることに前向きだったのも大事な点でした。

売却した実家は、買主さんによってリフォームされて残るようなので、また(元)実家方面に行った際は、どんな感じなのか見に行ってみたいものです。

以上、実家売却までの話でした。

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