県に宅建業開業の申請をしてから、次に行ったのは加入する保証協会選びでした。
宅建業開業にあたり加入が必要な宅地建物取引業保証協会
宅建業を開業するためには、営業保証金を預ける必要があります。本店(本社)だと1000万円、支店(支社)だと500万円です。
このお金は、不動産という高額な商品を一般消費者に提供する宅建業者に何かがあって消費者が不利益を被らないように、あらかじめ保証金を預けておくことで、何かあった時にここからお金を消費者に戻るようにしています。
ただし1000万円は高額なので、通常、宅建業者は保証協会に入って、保証協会の社員となり、分担金60万円を払うことで、1000万円の保証金の供託を免除してもらうことが出来ます。
といっても、2つのうちどちらか。どちらにしようか?
保証協会は大きく2つしかなく、全宅(全国宅地建物取引業協会)か、全日(不動産保証協会)しかないので、どちらかを選ぶことになります。いわゆるハトかウサギかというやつです。
私は、全宅(ハトの方)に決めました。
どちらにするかは当然いろいろと考えました。どっちでも変わらないという意見もちらほらありましたが、一度加入すると変更は基本出来ない(簡単ではない)し、お金もそれなりにかかる話のため。
Youtubeなど動画で発信では全日を選んでいる方が多かったように感じます。新規開業業者には全日の方が人気あるのかなという感じがありました。
やはり大きいのは、支払う費用なのかと思います。都道府県によっても異なりますが、全日の方が安いことが多そうでした。
私が調べた限りでも、やはり若干、全宅の方が高かったです。
全宅を選んだ理由
とはいえ、結局全宅にしたのは以下の理由からでした。
① 開業までの相談にのってもらっていた
最初、開業を考えた際に相談に行ったのが全宅でした。その際も分かりやすく説明してもらったり、開業申請にあたって県に提出する書類もくれたりと親切にしてもらっていました。
また、開業セミナーにも参加したりしていたので、その縁もありました。
② 費用の説明が分かりやすかった
加盟にあたっては、どちらの協会にも電話で問い合わせをしました。加入金などの費用に関して、分かりやすく説明してもらったのが全宅でした。全日は、いろいろ聞かないと教えてもらえない感じがありました。こちらにとって、お金のことは大事なので、その部分をきちんと説明してくれたのはポイント高かったです。
③ 知り合いの加盟具合
住んでいる県では、8割の業者が全宅に加盟していることもあり、知り合いの不動産業者が加盟しているのがほとんど全宅でした。なので、認知度がありました。
④ 所属地域の事務所が近かった
地域ごとの事務所が、自転車で10分ほどで行ける距離にありました。全日の地域事務所は電車で30分はかかる場所にありました。たぶん開業してしまえば、ほとんど行くことは無くなりそうですが、なんとなくそんなことも選んだ理由にはありました。
たぶん、どっちでもいい
とはいえ、たぶんどっちに加盟しても、そんなに変わらないだろうというのが意見です。
結局、売り上げに一番大事な集客は自身でやらないといけないし、いくら加盟数多い協会に加盟しても、同じ協会だからどうというのはそんなにないだろうと思っています。
入会した後、協会からもらった名簿には地域の重鎮業者ばかりが載っていておののきましたが、業界フレッシュな、他の世界も知っている自分だからこそ出来ることもあるだろうと言い聞かせています。
何ごともそうですが、どちらが正解ということはなく、選んだ道を正解にしていくのが大事なんだろうと考えています。
という訳で、新米宅建業者として今後歩んでいきたいと思います。