不動産業界未経験なのに、なぜ宅建士の資格取ったの?と聞かれることがあります。今回は、資格取得のきっかけと、資格取得だけではない学んだことについてです。
もともと不動産投資、大家さんになることに興味があり、会社員をしながら勉強したりしていました。
会社を辞めた後は、時間も出来たので地域の国際交流協会に所属したり、地域の日本語教室にボランティアで参加し始めました。元々、会社員時代、外国にいる外国人相手に仕事をしていましたが、今度は日本に住んでいる外国人と知り合う機会が増えていきました。
そんな中、在日外国人が家探しに苦労しているのを目の当たりにし、ゆくゆくはそういった人たちを受け入れられる大家になりたいなと考えるようにもなっていました。
所属していた国際交流団体のメンバーの中には、不動産業をやっているおじいちゃんがいました。会社を定年退職した後、宅建資格を取り、不動産業を20年以上やってきた人です。会社員時代の海外駐在経験から来る語学力を活かし、在日外国人の家を購入する仲介をしたりしていました。
そのおじいちゃんに、不動産に興味があるという話をしたところ、宅建士の資格を取るように勧められました。
元々は大家業に興味があったので、不動産投資の勉強はしていましたが、宅建士というのは全く頭にありませんでした。その時は正直、宅建士?という感じでした。
気になって調べてはみたものの、合格率の低さなどを見て、最初は無理ではないのか?と思いました。
おじいちゃんは、そんな私をこう励ましてきました。
「あなたなら大丈夫、出来る!」
こういう言葉をかけられると調子に乗ってしまう自分、やってみようかという気持ちになりました。
おだてに弱いのかもしれません。
このおじいちゃん、自分の年もあり、自分がやっていたことを誰かに引き継げないかと考えていたところもあったようです。そんな中、私がそういう話をして来たので、強く推してきた訳です。
そんな訳で、勉強を始め、資格を取ることになりました。
人に言われたからやったというよりは、元々、興味のある分野だったので、別の視点をもらって興味がわいたからやってみたという感じです。
人間、何がきっかけになるかは分かりません。
今回の出来事から、自分が得た教訓はこんなところでしょうか?
自分が興味あることは誰かに口に出してみる
今回の件、自分が話をしなければこういった展開にはなりませんでした。だから、自分が興味あること・やってみたいことを周りに話してみるということは大事だなと感じました
自分自身もそうですが、誰かに「こういうことしたい」と言われると、したいことの専門家ではなくても、何か自分の知っていることで教えてあげられることはないかと思ってしまうものです。そこからの話やアドバイスで、何かのきっかけになるということはこれまでもあったように思います。
おじいちゃんは、高齢ということもあり、国際交流団体の集まりにはほとんど来ておらず、たまたま私が話をした時が、久々に顔を出した時でした。私も面と向かって話をしたのはこの時が初めてでした。
偶然、そんな流れになったのですが、そういうことって意外と大事かもと思いました。
とりあえずやり始めてみる
やることを勧められても、結局やるのは自分です。「やりたいな」と心の中で思っても、実行にまで移す人はかなり少ないらしいです。なので、とりあえずやってみるというのは、よほどやりたくないことでない限り、ありではないかと思います。
やってみるといっても、いきなりやり始めることだけではありません。いきなりとは例えば、テキスト買ってきて勉強始めるみたいなことです。これだと、やめた時、3日坊主感があります。
宅建試験で言えば、私の場合、まずはネットなどで資格や勉強法について調べることから始めました。これもやってみるということになると思います。あとは、本屋さんにいってテキストを立ち読みしてみるなど。
これだけでも、必要な情報は得られるし、本当にやるのかどうかを決めるステップになるはずです。
今回は、たまたま宅建士の試験のことでしたが、今まで資格試験に限らず、何かを始めるきっかけは、こういった思いかけないところにあったような気がします。
ちなみにおじいちゃんは、試験直前も何回か電話をくれ、励ましてくれました。
今後も、先輩から引き続きいろいろと教えてもらおうと考えています。
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