宅建試験は毎年20万人近い人が受験する試験です。そのため独学で勉強する場合でも、書店で手に入るテキスト・問題集といった書籍が非常に充実していました。
そんな中、独学で試験勉強を進めるために、どんな書籍・教材を使用したのかを紹介します。
大きく分けて3つのジャンル
① 日常勉強系
ベースとなる問題集・テキスト。最初から最後までこれを使いとおしました。このベースの教材の補足として、以下の②も追加しましたが、ベースはあくまでこれでした。
② 試験直前系
試験前1ヶ月に使用した教材です。①に追加する形で、スキル強化・知識の補強に使用しました。
③ おまけ
試験勉強の合間の読み物的に、時々読んでいました。
① 日常勉強系・・・ベースとなるテキスト・問題集
(1) わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト(TAC出版社)
テキスト(教科書)です。民法/法令上の制限/宅建業法/その他の4分野で分冊になっており、別々にすることが出来ます。持ち歩きにも便利です。
問題集を解きながら、このテキストで周辺知識を拾うように使いました。
最初は問題集から解き、関連する部分のみをテキストで確認し補っていました。途中からは、一通り目を通し、問題では触れられていなかった知識も拾うようにしました。
(2) わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集(TAC出版社)
こちらは問題集です。(1)のテキストと連動しており、4分野がやはり分冊になっています。
こちらの問題集から解き、分からない知識をテキストなどから補足するような勉強方法にしていました。
問題集は左ページが問題、右ページが解答解説になっているのが見やすくて良かったです。
(3) わかって合格(うか)る宅建士 一問一答セレクト600(TAC出版社)
こちらもテキスト・問題集と同じシリーズの1問1答集でした。
(2)の問題集と並行しながら、同じ分野の1問1答を隙間時間にやるようにしていました。問題集は、落ち着いてやるイメージで、1問1答は合間にやる感じです。
問題集と同様、左ページが問題、右ページが解答解説になっているのが見やすくて良かったです。
宅建試験の問題集は、各社から様々なテキスト・問題集が出ており、最初はどれがいいか悩みました。
出来れば書店で一度、見てみるのがよいです。口コミが高いモノでも、自分には何となく合わなさそうといった感じが、実際に見てみると分かります。
私は、暗記よりも、説明が充実しており、全体像が見えた方が理解しやすい・覚えやすいタイプだったので、それに答えてくれそうなシリーズを探し、選びました。
また、テキスト・問題集・1問1答集は全て同じシリーズで揃えました。書籍の各ページに、シリーズの関連するところが書いてあったりするので、一緒に使うと相乗効果が高まります。
② 試験直前系
①を一通り勉強した上で、スキル強化・知識の補強に使った書籍です。
(1)出る順宅建士 当たる直前予想模試(LEC東京リーガルマインド編著)
模試4回分+直前年度の試験問題がついた予想模試集を、試験の練習としてやりました。
自宅で、本番と同じく1回分の模試を2時間内で解きました。
模試問題集を使う利点は下記でした。
- 試験の練習が出来る
- ペース配分・問題を解く順番を検討できる
- 自分の弱点を知り、今後の勉強方針を立てられる
これまでTAC出版のシリーズを使用してきたのに、なぜLEC社を使用したかですが、そんなに深い意図はありません。ただ、別の出版社の方が、新たな切り口の解説があったりするかな?といった興味がありました。
模試には解説動画がついていたので、これも採点後見ました。先生によっては、解説も非常に分かりやすかったので、そこから得た解き方の知識もあったりしました。
毎年、夏前くらいになると各社が予想問題集を出してくるので、1冊解くとよいのではないかと感じました。
ちなみにLECなど予備校ではリアル模試の受験も可能です。私はこのテキストだけでリアル模試は受けませんでした。
(2) わかって合格(うか)る宅建士 過去問12年PLUS(プラス)(TAC出版社)
予想模試を終えた後、もう少し知識強化をするために、12年分の過去問集を追加しました。
こちらも①のベースと同じTAC出版のシリーズです。
分野別問題集と違うのは、分野ごとではなく、年度ごとに問題がまとまっていることです。なので、分野ごとには分かれていません。
ただ、試験1回ごとに解くのではなく、宅建業法なら宅建業法の問題だけ何年分かまとめて解くというように分野別に分けて解きました。この方が、分野ごとの知識をまとめて覚えられます。
この過去問集を追加した時期は9月の終わりで、試験まで時間がなかったので民法以外の分野を3周ずつ解きました。民法は、重要とされているAランク問題、借地借家法など得点を取りたい部分だけに触れるように留めました。
余裕があれば、もっと早めにこの12年分の過去問は導入してもよかったかもと感じました。
③ おまけ
試験勉強で使用したのは、上記①・②の教材です。
ここからは、試験の合間の読み物的に読んでいた本です。
(1) うかる! マンガ宅建士入門(日本経済新聞出版社)
タイトルの通り、マンガで宅建試験・宅建士に関わりそうな知識が読める本です。これだけではとても試験レベルの知識には足りませんが、寝る前にサラッと読んだりしていました。
問題解くほどの気力はないが、ちょっと触れときたいみたいな時に読む本です。
(2) 弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業 (光文社新書)
こちらの本は、民法初心者に分かりやすいように、具体的な事例を交えながら説明してくれている本です。
民法改正前の内容での説明もありますが、基本的な民法の考え方について理解するのに、非常に役に立ちました。民法は、暗記では対応できない問題もあるので、こういった本から知識を得るのもいいのでは。
こちらも試験勉強の合間に、何回か読みました。
(3) 大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法(ダイヤモンド社)
今回、宅建試験を勉強するにあたり、勉強法の参考にした本です。
独学で資格勉強をするための方法だけではなく、メンタル的なアドバイスも書いてあったので、試験直前期の不安な時期などにも、この本を読んで励まされていました。
まとめ
今回紹介した書籍以外は使用していないので、比較はできないですが、一度これだと決めたテキスト・問題集があったら、あまり浮気せずに勉強し続けるのがいいのではないかと感じました。
やはり沢山購入すれば、それなりにお金もかかります。あれもこれもと手を出していると、どれも消化できず、中途半端になりかねません。
またネットでの口コミもそれなりに信用は出来るのですが、やはり実物を見て、比較して、自分で決めるのがよいのではないでしょうか。
参考になれば幸いです。
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